データの整理
(サムネイル・インデックス) その2


①「サムネイル・インデックス」の作り方:MacOS X用。
 USGSからダウンロードしたLandsat 8 のデータ 「LC81070352015090LGN00」をもとに作ったトゥルーカラーの画像は、3つのBandを合成しているため、ファイル・サイズは183.3MBにもなります。データの整理と検索の効率化のためには、ファイル・サイズの小さい画像のほうが便利です。

※ トゥルーカラー画像の合成は、「EISEI」(衛星画像データ解析用ソフト)を使用するのが、もっともかんたん
です。
 ただ残念ながら「EISEI」は、Windows用しかありません。Macユーザーは、MultiSpecで3つのBandを合成するか、または Windows PC に「EISEI」をインストールして、トゥルーカラー画像を作ってください。


 準備ができたところで、サムネイルを作ります。

○  MacOS X 用としては、以下のソフトを利用します。
「Th-MakerX」(フリーウェア)
画像データのリサイズ用ソフトウェア
Mac OS X 10.6 またはそれ以降 (OS X El Capitan 対応、intel Mac 専用。以降のMacOS Xにも対応しているようです)

ダウンロード: 
http://www5.wind.ne.jp/miko/mac_soft/th-maker_x/

①インストール:
◯「Th-MakerX」は、「Th-MakerX_370」というフォルダとして、ダウンロードされます。
◯そのまま「アプリケーション」のフォルダに移します。

◯「Th-MakerX_370」フォルダ内にある「Th-MakerX」のアイコンをクリックしてエイリアスを作成し、デスクトップなどにおきます。これでOKです。

※ インストールは、あくまでも自己責任でおこなってください。

② 使い方:
 基本的な使用方法については、「Th-MakerX」のホームページを参照してください。ここでは、私がやっている「サムネイル・インデックス」のための「設定」についてだけ紹介します。
③「Th-MakerX」を開きます。設定する項目は、そう多くはありません。


〇出力ファイルフォーマット:
「サムネイル」として出力するときの、ファイルフォーマットを決めます。JPEGでもPNGでも、かまいません。(私はPNGにしています)


〇出力ファイル名に付加:
「Th-MakerX」によって作られる「サムネイル画像」のファ イル名には、オリジナルの文字列が自動入力されます。
 この例でいえば、3Bandを合成したトゥルーカラー画像のファイル名である

「LC81070352015090LGN00_B432.tif」です。デフォルトでは、これに「サムネイル(thumbnail)」を意味する「th」が、先頭または末尾に付加されます。オリジナルとサムネイルを区別するための、識別用の文字列です。したがって「先頭」に設定した場合は、サムネイルのファイル名は以下のようになります。

「th_LC81070352015090LGN00_B432.tif」

④ 検索用の設定
 ここからが、「サムネイル・インデックス」の重要なところです。
「サムネイル・インデックス」では、この「出力ファイル名に付加」の機能を、検索用に利用します。

〇 まず、設定項目の「先頭」を選択してクリックします。

〇 ついで、付加する文字列「th_」のかわりに、「Sat_」を入力します。「Sat_」とは、いうまでもなく「Satellite(衛星)」の略称です。もし、衛星データと標高データを厳密に区別したい場合は、「Dem_」あるいは「dem_」でもいいし、「Sat_dem_」でもかまいません。
 このあたりは、ユーザーにとっての使いやすさと、好みによるものでしょう。使いつづけるうちにもっといいアイデアが生まれたら、変更を加えていってもよいでしょう。

⑤ キーワードの設定

 
ここがもっとも重要なところです。
〇 出力ファイル名のボックスには、このデータにかんするキーワードを書きこみます。例としてあげている Landsat 8 のデータは、「”縄文”時代の”関東平野”における海岸線の再現、とくに”群馬”県南部と”埼玉”県内について」調べるためにダウンロードしたものです。したがってそれらの単語をすべて、「_(アンダー・スコア)」でつなぎ、下に示すようにならべています。これが「サムネイル」のファイル名となります。

「Sat_kantoh-heiya_gunma_saitama_johmon_LC81070352015090LGN00_B432.tif」

 ようするにファイル名というよりは、「ファイル検索」を前提にしたキーワードの羅列なのです。

〇 一般にファイル名の長さは、最長で256バイトとされています。ただしこれは、ファイルがおかれているフォルダまでのフルパスの文字列や、拡張子の字数もふくみます。つまりファイルの場所が、「nakano_fujio」というフォルダ内の「Documennto(書類)」内の「Sat_Data」というフォルダ内にある場合、それらを示すパスの文字数も、すべてふくまれます。
 とはいっても、個人で使用している機器の場合は、ハードディスク内の奥深くに収納することもないでしょうから、あまり気にしなくてもよいと思います。上記のファイル名は、68バイトです。全角の1文字は2バイト、半角1文字は1バイトです。
 
〇 出力ファイル名にかんする設定が終わったら、「詳細設定」です。
「処理時間を表示」、「処理完了時に終了」にチェックを入れます。


⑥「ウォーターマーク」
 ウォーターマークとは、「すかし」の文字や記号のことです。「サムネイル・インデックス」では、この「ウォーターマーク」も活用します。
まず、「ウォーターマークを付加する」にチェックを入れます。

〇「ウォーターマーク設定」ボックスをクリック。
 「ウォーターマーク設定」のウィンドウが開きます。

「ウォーターマークを付加する」にチェックを入れる。
「不透明度:」のボックスで、「100%」に設定。

〇「内容」のボックスに、上述のファイル名設定に使用したのと同じキーワード、またはもとになったデータのファイル名を記入します。あるいは「〇〇project」とか「〇〇work」など、データを使用したテーマやプロジェクトの名称でもよいでしょう。これはユーザー自身の使い方にもよるので、なんともいえません。

 私の場合、ウォーターマークの「内容」にはサムネイルのもとのファイル名である、「LC81070352015090LGN00_B432.tif」を入れています(図4)。

 なぜならば、私は、ある特定のエリアの地形や植生を調べるとき、ALOSLandsat、ASTERなど複数の衛星のデータを利用することがしばしばです。 標高(表面)データにしても、ALOSのAW3Dや国土地理院のJPGIS、あるいはASTER-Gdemとさまざまです。

 ただし調査研究の対象としているエリアは同じなので、「キーワード」はすべて同一にします。あれこれ考えなくていいし、コピー&ペーストですむから、かんたんです。ファイル名の最後の部分、つまり自動入力される部分だけがちがいます。

 したがって同じキーワードによる検索で、いくつかのデータが抽出されます。それらをディスプレイ上にならべ、自分の手もとにはどんなデータがそろっているのかを確認したり、比較したりできるので、とても便利です。


⑦「ウォーターマーク設定」で、フォントは好みですが、大きさは「18」ぐらいに変更したほうがわかりやすいようです。

〇「カラー」は、サムネイルの画像しだいです。暗い画像なら黄色のフォントが見やすいし、明るい画像なら黒か赤でしょう。

〇 画面右上の「整列」とは、「内容」で設定した文字列をサムネイル画像上に記入する位置です。これも画像しだいですが、中央下が標準でしょうか。


〇「基準」は、「内容」の文字列の位置です。サムネイルには余白は付けないので
「画像」を選択します。

〇 ここまでの設定が終了したら、「画像をロード」のボタンをクリックします。ファインダーが開くので、「LC81070352015090LGN00_B432.tif」を選択すると、プレビューにサムネイルの画像が表示されます。
 
〇 画像上に、「内容」で設定した文字列があること確認し、ウィンドウの右下にある「完了」ボタンをクリック。
 「ウォーターマーク設定」ウィンドウが消えます。

⑧ Macの画面の最上部にある「ツール・バー」の「ファイル」をクリック。プルダウン・メニューの一番上にある、「サムネールを作成」をクリック。
 
 オリジナルの「LC81070352015090LGN00」のフォルダに、サムネイルが作成されています。

⑨ 検索による確認。
 Mac OS X の場合は、ツール・バーの右の方にある「
🔍」ボタンをクリックし、「Spotlight検索」を表示します。
「Sat_」につづけて、「kantoh-heiya」または「Sat_gunma」と入力してリターン・キーを押すと、以下のサムネイルが表示されます。


「Sat_kantoh-heiya_gunma_saitama_johmon_LC81070352015090LGN00_B432.tif」

 
⑩ ファインダーのパス・バーには、オリジナルのフォルダーが表示されています。ダブル・クリックすると、フォルダー内を確認できます。





⑪ フォルダー内にあるオリジナルの「LC81070352015090LGN00_B432.tif」は、破棄してもかまいません。もちろん、そのまま保存しておいてもよいのですが、3つのBandの合成ですから、ファイル・サイズがとても大きいので、ハードディスクの容量を考慮したうえで、ユーザーが判断してください。













⑫ 設定の保存
「サムネイル作成」の設定は、「Satデータ用」として、保存できます。

Th-MakerX」設定ウィンドウの「保存済み設定」の右端にある歯車アイコンをクリックし、プルダウンメニューから、「現在の設定を別名で保存」を選択。
 クリックすると、「別名で保存」ウィンドウが開くので、任意の名称を記入し、「保存」します。
「保存済み設定」のボックスはデフォルトでは「アプリケーション デフォルトの設定」と表示されていますが、次回からは選択できるようになります。




                   2016年10月25日 中野 不二男