DEMDSMのお話

 標高データ:DEM(Digital Elevation Model)と地表面データ: DSM(Digital Surface Model)は、似て非なるものです。

 DEM(デム)は、図に示すように、地面の標高を表す数値です。ざっくりいえば、海面から地面の高さまでのことです。
 これに対しDSM(ディー・エス・エム)は、英語表記の(Surface)にあるように、「表面」の高さです。つまり高層ビルがあれば、その屋上の高さもふくみます。樹林地帯があれば、その樹高もふくむわけです。

DEM-DSM.001

図.1

 
衛星データを利用して3次元の画像、つまり立体的な画像をつくるとき、当然ながらDEMあるいはDSMデータが必要になります。どちらを利用するかは、目的によってことなります。
 たとえば古代の海岸線を復元したい場合は、DEMのほうが適しています。立体的な画像データにバーチャルな海水面を重ね、それを上下させることで古代の海岸線をつくり出すのですから、重要なのは地面の高さです。

 いっぽう、バーチャルな海岸線の設定などは必要ない場合は、DSMのほうが適しています。たとえば内陸部の地形を立体的に表現したいときなどは、建築物の高さや木々の樹高もふくむDSMを使用したほうが、より鮮明な画像になります。

 一般に使われるデータは、以下のとおりです。

 DEM:基盤地図情報 数値標高モデル JPGIS (国土地理院)
 DSM:全球高精度デジタル3D地図 AW3D (JAXA)